9月21日に陳述された被告東京電力の準備書面です。
乙13号証は、ある人が公害として公害等調整委員会に裁定を求めた決定書ですが、つっこみどころ満載です(特に33ページ以降)
弁護団のある弁護士先生によれば、(この資料が)「クズすぎ」、ということです。
読むとむかつくことが多いのですが、私としては
①マスクを着用したり、西日本に避難した人が少なからず存在した
->しかし、本件事故と相当因果案系がある損害ではない
②国民の間で大規模な原子力事故に対する不安が高まっていた
&原発は危機的な状況にあった
->しかし、政府は東京都民に避難指示をしていたわけではないし、メディアの報道も東京都民に自主避難やマスク着用を呼びかけていたわけではない。
③わずかでも環境中の放射線量が上昇すること自体が、平穏な生活を害するものであると主張するが、その主張は直線閾値なしモデルを唯一のよりどころとするものであって、採用することはできない。
など、何とも納得できない裁定です。
ちなみにこの委員長は元札幌高裁所長です。